常任委員会が開かれました
2021.01.25

文京区議会では、議会の会期を1年間とし、6、9、11、2月に開かれる「定例議会」の期間以外にも、必要に応じて委員会を開くことのできる通年議会制を導入しています。

 

本日は文教委員会と総務区民委員会が開かれました。

 

本日の議論の中で特に皆さまに知っていただきたいのが、文教委員会で報告された小中学校における体罰等の実態把握調査(令和元年度)についてです。

学校での体罰や不適切な指導の根絶に向け、東京都内の公立学校において毎年行われている調査の、昨年度の結果報告です。

 

こちらが実際に子どもたちが答えたアンケートです↓

 

昨年度文京区において報告があった件数は、

小学校…3校6件(体罰0、不適切な指導1、行き過ぎた指導1、指導の範囲内4、前年度比+1)

中学校…0件(前年度比-4)

でした。

 

( )内の分類の基準は以下の通りです。

・不適切な指導…児童・生徒の身体に、肉体的負担を与える程度の、軽微な有形力の行使

・行き過ぎた指導…運動部活動やスポーツ活動指導において、児童・生徒の現況に適合していない過剰な指導

・指導の範囲内…注意喚起や指導を浸透させるためにやむを得ず行われた児童・生徒の身体に、肉体的負担を与えない程度の、極軽微な有形力の行使

 

このアンケートの流れとしては、

児童・生徒一人一人がアンケートを記名式で記入

学校内で集計

気になる記載があったものについては学校の管理職で協議し、教員に適宜継続的な指導が行われる

それぞれの学校により判断された集計結果が区の教育委員会に報告される

さらに都が基準と照らし合わせ最終判断を行う

区の教育委員会に結果が報告される

という流れのようです。

 

児童や教員のことをよく知っている学校でなくては判断することが難しい具体的な事例があげられていくため、学校それぞれのきめ細かい実態把握が大切である反面、子ども本人が感じている「体罰」や「行き過ぎた指導」等が、必ずしもそのまますべて数字に表れているわけではない、ということに留意しなくてはなりません。

 

また、このような形式的なアンケートを実施するという方法以外でも、普段の学校生活において、教職員や友達、家族等に「こんなことをされて、嫌だった」と子どもが言い出しやすい環境や、それらの気持ちにこちらから気付いてあげやすい環境、「この子がこんな行動をとるのはなぜだろう」と、子ども目線で考え、伴走できる環境づくりを行い、子どもと教員、学校と保護者間の信頼関係を気付いていくことが大切であると思います。

 

文京区教育委員会では現在、体罰の根絶を図るため、学校への指導や教職員研修の充実を図る取り組み、啓発資料の活用等を行っていますが、実際に子どもたちや保護者の皆さまのご意見も伺いながら、私も体罰等の根絶に向け、区へ働きかけてまいります。