文京区の新型コロナワクチン情報⑫
2021.08.27

8月21日発生した関口1丁目地区における都市ガスの供給障害により連日バタバタしておりましたが、ひとつ嬉しい出来事がありました。

 

8月初旬に区民の方からお声をいただき、区に強く要望してきた妊娠中の方のワクチン優先接種について、区の体制が整備されました。

 

● これまでの経緯

妊娠中の方はワクチン接種が推奨されている一方で、これまでワクチン優先接種の対象にはならず、必死の思いで感染対策をしながら生活をしておられました。

希望するすべての方がすぐに接種できるだけのワクチンがなかなか供給されない状況の中で、区の予約も、自衛隊の大規模接種の予約も、争奪戦に敗れてしまい、とうとうご自身が感染してしまったという妊婦さんの切実なお声が、8月初旬、私のもとへも届けられました。

 

何とかしなくてはいけないと、その後すぐ区とやり取りをし、妊娠中の方のワクチン優先接種を強く求めていく中で、千葉県柏市での痛ましい事故が起きてしまいました。

本当にやるせない気持ちになりましたが、事故を機に、現在の状況が大きく問題提起され、8月23日に厚生労働省より、妊娠中の者および配偶者等が円滑にワクチン接種を受けることができるよう特段の配慮をするよう通知が出される等、世の中が動き出しました。

 

これを踏まえてようやく文京区でも、妊娠中の方とその同居する方(夫やパートナー)に対し、ワクチン優先接種を実施できることになりました。

遅くなってしまいましたが、必要な方に一人でも多くご利用いただけることを願っています。

 

また、妊娠中に感染してしまった方の入院調整については都が行うこととされていますが、区独自に医療機関に要請し、専用の病床確保を行った自治体もあります。

妊娠中の方へのワクチン優先接種における医療機関との連携を活かし、今後は専用の病床確保についても要請するよう、求めていきます。

 

以下、文京区の妊婦とその同居する方へのワクチン優先接種の概要です。

 

● 接種対象者

(1) 妊婦の方

以下の条件を全て満たす方が接種対象となります。

文京区在住で接種券をお持ちの方

母子健康手帳を持ち、ワクチン接種について、かかりつけ医の了解を得ている方

(注)接種日当日は必ず母子健康手帳をお持ちください

 

(2) 同居する方

以下の条件を全て満たす方が接種対象となります。

文京区在住で接種券をお持ちの方(住所地外接種届を行い認められた方を含む)

(1)で対象となる妊婦の方と同居する方

 

● 使用するワクチン

ファイザー社製ワクチン

 

●接種会場

(医)大坪会東都文京病院(湯島3-5-7)

妊婦の方も同居する方も上記会場での接種になります。

※ 会場への直接の問い合わせはご遠慮ください。

 

●予約開始日

9月1日(水)

 

●接種期間

9月6日(月)~9月17日(金)

※ 平日のみ

 

●予約枠

600枠

※ 同居する方の分も含めた枠数です。

 

●予約方法

(1) 妊婦の方

ワクチン接種予約サイト(予約開始日の午前8:00受付スタート)

または

ワクチン接種コールセンター(予約開始日の午前9:00受付スタート)

03-6747-4593

にて予約してください。

 

予約サイト上で、「(妊婦の方限定)大坪会東都文京病院」と表示されている会場名が優先接種の予約枠です。

 

(2) 同居する方

妊婦の方の予約完了後、

ワクチン接種コールセンター

03-6747-4593

にて予約してください。

 

※ 予約の際は、予約済みの妊婦の方の接種券番号をお伝えください。

※ 妊婦の方がコールセンターで予約する場合、合わせて同居する方の予約をすることも可能です。その際、同居する方の接種券番号をお伝えください。

 

●注意事項

・かかりつけ医から接種を禁止されている場合は、接種できません。

・妊婦の方は、接種日当日に母子健康手帳をお持ちください。会場にて確認があります。

 

●参考までに

厚生労働省は「妊娠中、授乳中の方も、ワクチンを接種することができます。日本で承認されているワクチンが妊娠、胎児、母乳、生殖器に悪影響を及ぼすという報告はありません。」、「妊娠中の時期を問わず接種をおすすめします。夫又はパートナーの方もぜひ接種をお願いします。」とし、接種を推奨しています。

詳細は厚生労働省リーフレットをご覧ください。

また、ワクチン接種により不妊になるとの誤情報が様々な媒体で流布していますが、厚生労働省は「ワクチンが原因で不妊になるという科学的な根拠はありません。ワクチン接種により流産率は上がっておらず、妊娠しににくなるという根拠は、確認されていません。」としております。

詳細は厚生労働省「新型コロナウイルスに関するQ&A」をご覧ください。