5月29日(日)、日頃から文京区の地域ねこ活動にご協力くださっている「ぶんねこの会」の総会にお伺いし、活動の現状について勉強させていただきました。
私もSNSでぶんねこの会の里親募集記事をよくシェアさせていただいておりますが、ぶんねこの会は、文京区の「飼い主のいない猫の去勢・不妊手術助成事業」にご協力いただき、地域ねこ活動(TNR)を行ってくださっているボランティア団体です。
以下の活動により、飼い主のいない猫を増やさずに共生を図ることを意味します。
①「T」Trap(捕獲)飼い主の猫の捕獲
②「N」Neuter(避妊・去勢)動物病院での避妊・去勢手術
③「R」Return(元の場所に戻す)原則として元の場所に戻し地域で見守る
この活動のおかげで、文京区における飼い主のいない猫は、事業開始の2009年度に手術実施数が359匹だったのに対し、2020年度には101匹と、大幅に減少してきました。
避妊・去勢手術によって飼い主のいない猫を増やさずに適切な見守りを行うことで、不幸な亡くなり方をする猫が減ると同時に、大きな鳴き声や喧嘩、糞尿、ゴミ荒らしなどの被害がなくなってきました。
しかし、活動を続けていただく過程では、様々なご苦労が伴っていることも事実で、
会員さんご自身の仕事と両立しながら、昼夜を問わない緊急の捕獲活動を行ってくださっていたり、
事業の補助金の対象になるもの以外にも多くの実費がかかり、それらは会員さんが負担されていたり、
地域ねこには適切なエサやりが必要ということの周知啓発不足により、エサやり行為を禁止されたり、不審者扱いされてしまうなど、
決して動物が好きなだけではできない、大変な活動実態があります。
会員の皆さんは、時には様々な犠牲を払いながら、地域社会の問題解決のために活動してくださっているのです。
ボランティアさんのご協力なしには継続できない事業となっていますが、この活動がこれからも新しい世代に継承されながら続いていくためには、区にはもっともっとできることがあります。
橋渡しとなれるよう動いてまいります。
↑里親募集、会員募集、チャリティーグッズ販売などがあります。ぜひ見てみてください。